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MEI ERIKAWA
襟川 芽衣
コーエーテクモゲームス取締役常務執行役員
ルビーパーティーブランド長
海外を視野に
新しいスタートを切る
30周年に向けた再挑戦
ルビーパーティーブランドは女性向けゲームを中心に開発しているブランドです。1994年に世界初の女性向け恋愛ゲーム『アンジェリーク』を発売し、主に家庭用や国内での展開を中心に進めてきました。当初は少女漫画的な世界観の恋愛ゲーム開発がメインで、ブランドロゴもわかりやすくピンクだったのですが、そこから長い年月が過ぎて女性の生き方や恋愛に対する価値観、趣味趣向などが徐々に変化したことと、対応ハードの拡大、アジアを始めとした海外展開の本格化など、ブランドを大きく進化させるビジョンに合わせて、25周年を機にブランドロゴをリニューアルしました。また、男女ともに楽しめるコミックアドベンチャーゲーム『バディミッションBOND』やω-Forceブランドとタッグを組んだ『刀剣乱舞無双』のように、ブランドの強みを生かして新たなジャンルを開拓したり、『金色のコルダ スターライトオーケストラ』『アンジェリーク ルミナライズ』のように長年続くシリーズの最新作では、今を生きる女性に向けてシリーズの大きな進化と拡大にチャレンジしています。今までのブランドから守るべきものと変わるべきものを見極め、2024年9月の30周年に向けてさらに飛躍できるよう、今後もさまざまな展開を続けていきます。
女性向けジャンルを海外に
数年前、アジアでゲームイベントに初めて登壇した際、現地ファンの方に情熱的で温かい声をたくさんかけていただきました。アジアにこんなにも熱いファンの方々がいるんだと、とても感動したのを覚えています。そのことがきっかけで、アジアにもっとネオロマンスを広げていきたい! という思いでこの数年やってきて、『遙かなる時空の中で7』で初めてアジアと国内で同時発売を実現できました。これについては現地ファンの皆さんにたいへん喜んでいただけて、手応えを感じています。現在スマホアプリでもアジア展開を進めていて、これを機に北米や欧州といったグローバルでの展開をさらに広げていきたいと考えています。
ルビーパーティーで活躍するのは女性だけではない
ルビーパーティーは女性向けゲームの開発をメインにしているので、女性だけのブランドと思われがちですがそんなことはありません(笑)男性社員も勿論いて、特にプログラマーとマネジメント層は男性が多いですね。『アンジェリーク』開発時も最初は女性だけのチームを作っていたんですが、シミュレーションゲームの部分がどうしても面白くならなくて、結果的にシブサワ・コウはじめ男性クリエイターに手伝ってもらったそうです。もちろん男性がいなければ面白いゲームが作れないわけではないですが、かたより過ぎているよりある程度バランスの取れた環境の方が、相乗効果でアイデアや感性に磨きがかかって良いものが出来ると考えています。ですので、ブランドに興味のある方は男女関係なく大歓迎です。
多様な働き方は当たり前
昔はそれこそ「寝ないで会社に泊まり込んででもいいゲームを作る!」なんて時代もありましたけど、今はライフワークバランスを考えた働き方が当たり前で、会社もそれに合わせて働き方改革というものを推進しています。特にルビーパーティーは女性が多い部署ということもあって、以前からさまざまな働き方のメンバーが集ってゲームを開発してきました。産休明けの時短勤務でディレクターやプロデューサーを務めている女性もいます。ちなみに、社内に育児についての情報交換を目的としたサークルがあったり、男性の育児休暇も積極的に取るよう働きかけたり、全社を通じて家庭と仕事の両立に対して支え合う意識は強いですね。どのような状況下でも社員が最高のパフォーマンスを発揮できる環境を作ることは、会社の務めです。特に女性の働きやすさについては圧倒的に女性比率の高いルビーパーティーが先導を切って取り組んでいけるよう意識しています。
お客様に愛されるキャラクターを作りこもう
ルビーパーティーブランドで作るゲームはキャラクターゲームの面を強く持っています。世界観やシナリオ、ゲームシステム、どれも大切ですが、何よりキャラクターがどれだけ魅力的でファンに深く愛してもらえるか、ここが一番重要です。女性の生き方や好みは、年々多様性を増していますので、それに合わせて柔軟な感性と斬新なアイデアでキャラクターを作りこんでいく必要があります。これから入社を目指す皆さんは、世の中に様々あるすばらしいコンテンツやエンタテインメントに触れて、たくさんの刺激を受けてください。好奇心旺盛にトレンドや良いものをキャッチして常に自分の感性を磨いていく、そんな人とぜひ仕事を一緒にしたいなと思います。
ルビーパーティーブランド長
襟川 芽衣
コーエー(現コーエーテクモ)の創業者である襟川陽一、恵子の長女。ルビーパーティーには襟川恵子ゼネラルプロデューサーの補佐を担当したことがきっかけで参加。「このコロナ禍で襟川会長が韓流ドラマにはまり、おススメの俳優やドラマのことで話に花が咲くことが多いです。以前までは全然好みが違うなと感じていたのですが、話せば話すほど結構共通するところもあり新たな発見です(笑)」