経営方針
コーエーテクモの価値創造
コーエーテクモの価値創造の仕組みについてご説明しています。
価値創造プロセス
コーエーテクモは、人材をはじめとする資本と持てる強みを生かしながら、コーエーテクモの精神「創造と貢献」に基づいて社会的価値を創造し、以下のモデルを用いて持続的な成長を目指しています。
※数字データは2023年3月期時点の情報です。
コーエーテクモの強み
重層的な収益構造
「新規グローバルIPの創出」「ヒットしたIPをシリーズ展開する」「開発力を生かしてコラボレーションにつなげる」「長年培ったIPをライセンスアウトする」ことで、重層的な収益構造を構築しています。この重層的な収益構造があることで、ヒットビジネスであるゲーム業界においても、持続的で安定した、高い成長性と収益性を実現しています。
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優れた開発力・技術力・マネジメント力
独創性溢れるエンタテインメント・コンテンツを創出する開発力・技術力に加え、ゲームビジネスを総合的にマネジメントする能力を備えています。
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開発力
6つのブランドが常に新しい面白さを生み出しており、シミュレーションゲーム、アクションゲーム、RPG、女性向けゲームなど、幅広いジャンルのゲーム開発ノウハウが蓄積しています。
さまざまなジャンルのゲームには、ファンタジーのような2次元キャラクターのものもあれば、現実のようなフォトリアルで高精細なものなど、多彩な表現や多様な世界観があります。
なかでも、歴史や文化をテーマにしたオリエンタルな世界観は、コーエーテクモの強みであり、独創的なコンテンツを開発する源になっています。
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技術力
ゲームエンジンとは、効率よく高品質なゲームを制作するための一連のソフトウェア・開発環境の総称です。
当社タイトルの大半が「Katana Engine™」を用いて開発されており、新しい技術や開発者のニーズにスピーディーに対応し、共通のベースとなる開発環境や、各タイトルに即した個別の開発環境の両方を提供できます。
マルチプラットフォーム展開をグローバルで高い開発効率で実現しています。
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マネジメント力
当社の開発のプロセスにおいては「品質・納期・予算」を厳しく管理するプロジェクトマネジメントを徹底し、ゲーム開発を厳格にコントロールしています。企画段階・開発段階・最終段階の中にも都度マイルストーンを設け、この仕組みを通じて、品質の高いタイトルを予算と納期を守りながら開発するマネジメント力を確立しています。
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卓越したヒューマンパワー
多様な人材が優れた能力を発揮し、当社の最大の財産となって、成功へ導きます。
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クリエイティビティ×ビジネス
ゲームビジネスにおいて、クリエイティビティに加えて、しっかりと利益を上げ、次につなげること、ビジネスとして成り立たせることが大事であるとし、この考えを全社員に浸透させています。クリエイターとしての資質とビジネスパーソンの資質、両輪がそろっていることを重視する風土と価値観が、当社の収益性を支える人材のベースになっています。
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シナジーにより高品質タイトルの開発を加速
当社は経営統合後の2016年から始めたブランド制で各社の持つ個性豊かな強みと多様性を失うことなく、給与水準をはじめとした人事制度を素早く統合し、人材がシナジーを発揮できる環境づくりを進めました。2017年に発売した『仁王』は、コーエーの持つ日本の歴史や文化に対する知見と、テクモの持つアクションゲーム制作のノウハウが高いクオリティで掛け合わされたタイトルで、イノベーションを起こし、シリーズ累計で700万本を超えるヒットとなりました。経営統合によるシナジー効果の成功事例です。
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成長を実現する人材育成制度
当社にとって「人」こそが最大の財産であり、全ての源泉です。人材育成の方針は、「人=自立(自律)したプロフェッショナルなクリエイター」を育て、社員と会社が共に成長することです。"クリエイターとしての資質"と"ビジネスパーソンとしての資質"の両輪がそろっていることを重視するという風土・価値観をベースにして、人材を育成し、イノベーションを起こす仕組みを構築しています。
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